司馬遼太郎原作の連続ドラマ「坂の上の雲」の第一回放送が日曜日に迫っています。

作者司馬氏が生前があくまでも実写化を拒みつづけ、しかし一方で読者にそれが渇望された作品。
どんな内容か非常に楽しみです。

ドラマ化は起想から難産に難産を重ねたそうです。

故人の遺志を受けた遺族の説得からして道程は遥かだったろうことを思うと、
よく放送までたどり着いたものだと思います。
制作者の熱意が滲み出る仕上がりと期待。

「坂の上の雲」に関しては賛否諸説あります。
戦史という微細に渡るデータに限りなく拘束される中、創作をはさむ余地は僅か。

しかし、「坂の上の雲」はあくまでも史実をモチーフにした小説。

作者の知名度、内容の完成度から無謬のように思われがちなこの作品、
見る人の陥りがちないくつかのポイントを、
ドラマではどのように表現し、そして受け手はどのように解釈するか。

とくと見極めるチャンスです。

そんなドラマを拝めるなんて、素晴らしい時代に生きていてラッキーです。